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夢みる名古屋 (日本語) 単行本（ソフトカバー） – 2019/6/12
建築, 都市開発・都市問題 (本), 建築・土木工学, 人文・思想 (本), 矢部 史郎
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詳細
- タイトル: 夢みる名古屋 (日本語) 単行本（ソフトカバー） – 2019/6/12 de 矢部 史郎
- ISBN: 978-4768458570
- ファイル名: 夢みる名古屋-日本語-単行本-ソフトカバー-2019-6-12.pdf
- 発売日: 2019/6/12
- ページ数: 224ページ ページ
- 出版社: 矢部 史郎
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ファイルサイズ : 26.03 MB
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夢みる名古屋 (日本語) 単行本（ソフトカバー） – 2019/6/12 - 端的に言って、本書は名古屋論のまさにアルファにしてオメガ。 「東京と大阪は、大都市として同じ俎上に乗せて比較することができる。しかし名古屋は違う。(中略)名古屋は都市ではない。ここは東海道メガロポリス工業地帯の結節点のひとつにすぎないのである」(本文より) 名古屋という都市を論じる書の決定版! 名古屋をテーマにしながら、たんなるご当地本ではない、非常に大きなスケールで名古屋が論じられ検討されている。 ういろう? 味噌カツ? シャチホコ? 名古屋城? よそ者に閉鎖的? 名古屋といえばこんなイメージだが、こういったブツやらなにやらのイメージからあえてはなれ、現代思想を道具としてもちい、名古屋という都市の形成過程を歴史的に追うことで、名古屋という都市空間の一般的な性格を導き出す。歴史的なピンは1920年代から戦中戦後の都市計画と区画整理、名神高速開通に代表される60年代のモータリゼーション、そして80年代の世界デザイン博覧会開催を軸としたジェントリフィケーションだ。 この見取り図の中に平易かつ精緻に名古屋という都市空間が描かれる。さらに、都市計画というものが持つ一般的な性格、さらにはモータリゼーションやジェントリフィケーションが人間の意識になにをもたらしたのか、といったことについても思考の幅がのびる。 そして忘れてはならないのは、名古屋こそ日本の典型的な都市空間であり、名古屋を問うことは日本を問うことである、ということだ。名古屋は特殊な街ではない、むしろわたしたちにとって既視感のあふれるものが蓄積している街なのだ……! ということにも論の射程はのびてゆく。 名古屋の一般的性格を論じる本書は、昨今注目をあびる「プラネタリー・アーバニゼーション」(地球という一惑星全体が都市化していく現象)という概念にもつながる視点を見いだすことができるだろう。 改めて、名古屋、ひいては都市一般を考える上で本書は必須の一冊だ。
カテゴリー: 建築, 都市開発・都市問題 (本), 建築・土木工学, 人文・思想 (本)
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